未婚シングルマザーになってしまうかもしれない。
結婚せずに子供を産むことは、今の日本ではまだまだマイナスなイメージが強い。
そんな日本で、人知れず悩んでいるあなた。
お腹に確かに存在している、新しい命を愛しく感じながら、自分の運命を恨めしく思っているあなた。
産みたいけど、不安で不安で、むしろ何が不安かすらわからなくなっているあなた。
その小さな命と一生懸命に向き合う努力をしているあなたにこそ、ぜひお伝えしたい内容です。
本文に書いてあることをやってみるだけで、きっと今のモヤモヤした気持ちから、一歩先に進むことができるはずです。
私が未婚のまま子供を産むことになってから、少しずつ積み上げてきた未婚シングルマザーとしての「覚悟」についてまとめました。
未婚シングルマザーとして、「育てる覚悟」
まず最初に必要な覚悟は、お腹の子供を産むことの覚悟ではなく、育てる覚悟です。
そんな当たり前のことを・・・と思うかもしれませんが、本当に「育てる覚悟」、ありますか?
育てるぞ!と意気込むだけでは、まだ育てる覚悟はできていません。
私は未婚シングルマザーになるしかなくなったとき、「この子をなんとしても産みたい!」とは思いましたが、「育てたい!」という言葉は出てきませんでした。
目先のことだけに囚われて、産んだ後のことまで深く考える余裕はありませんでした。
未婚シングルマザーとして子供を育てるということは、それだけで様々なリスクや壁があります。
お金のこと、仕事のこと、時間のこと。
あとは世間の好奇な目にさらされること。
などなど。
自分のことならどうにかなるかもしれないけど、子供にだってリスクを負わせることになります。
そういうあなたなりのリスクを理解した上で、本当の意味での「育てる覚悟」が必要です。
そのためには一度、あなたにとって今思い付くリスク(不安なこと)を紙に書き出してみてください。
頭に思い浮かべるだけじゃダメです。
紙に書くことで、リスクだと思っていることがはっきりと認識できます。
私は、未婚のまま子供を産むことを決意したあと、不安で不安で、何が不安なのかすら、よくわからなくなっていました。
産むことだけは決意したけど、本当にこれでよいのかしら、と。
本当に母親になってよいのか、と。
そんなときに、とにかくノートにリスクだと思っていることをたくさん書き出してみました。
・休んでいる間、今の貯金で足りるかなぁ?
・みんなになんて言えば良いの?
・仕事つづけられるかなぁ?
・産む時痛いだろうな・・・怖い
などなど。
文章じゃなくて単語でも良いし、
紙じゃなくてスマホのメモ帳でもok
とにかく文字にして、目に見える状態にすることが大切です。
次にそのリスクを解消するには、何をすれば良いのかを、そのリスクの横に書いていきます。
合ってるか間違ってるかなんて関係ありません。
・休んでいる間、今の貯金で足りる?
⇒育児休暇中の手当を調べる
・みんなになんて言えば良いの?
⇒まずは誰に言うか考える
・仕事つづけられるかなぁ?
⇒保育園って家の近くにあるのか調べる
・産むとき痛いだろうな・・・怖い。
⇒無痛分娩について調べる
リスクだと思っていることは、知らない・わからないから不安で、それが原因でリスクに感じていることが多いと思います。
知ること・考えてみることで、解決できそうなら、それを明確にするだけでリスクがリスクではなくなり、やるべきことに変わります。
リスクが減っていけば、「育てる覚悟」も意気込みしなくても、自然とできているはずです。
何度も書き直しても良いし、立ち止まって落ち込んだって良い!
どうしても解決できそうにないことは、後回しでもよいです。その場合は「保留」と書き込んでおきましょう。
できることから、やればいいんです。
とにかく文字にして、考えることで、止まっていた時間が少しずつ動き出します。
ただし、一度育てる覚悟ができたからと言って、問題ない!なんてことには残念ながらなりません。
残念ながら不安は減っても、次の不安がやってきます。
子供の成長とともに不安に思うこと、リスクと感じることは変わっていきます。
だから、私は今でも不安になったら、書き出すことにしています。
このブログは、この育てる覚悟を私なりに持とうとする努力をしてきた過程で、体験したことや調べたことをまとめています。
まだまだ不安なことだらけで、落ち込んだりすることも多いけど、なんとか先に進むことはできています。
あなたも誰かに見せなくてもブログなどにまとめてみると、また違う世界が広がるかもしれませんよ。
・まずは不安に思ってることを書き出そう
・次にその不安を解消するために、何をすれば良いのか考えてみよう
やるべきことが見えれば、育てる覚悟は自然とできる!
未婚シングルマザーとして、「言う覚悟」
未婚シングルマザーとして必要な2つ目の覚悟は「言う覚悟」です。
ここでの「言う覚悟」は、未婚シングルマザーとして子供を育てる覚悟ができた後のことです。
まだどうするか悩んでいる段階で誰かに相談したい場合は、ひとつ前に戻って、不安・リスクを明確にし、やるべきことをクリアにしましょう。
では本題です。
何を言うか、それは当然ですが「未婚シングルマザーになること」です。
次に誰に言うか。
これは人それぞれかと思います。
自分の親、友人、職場の人。
また子供の父親にも言っておく必要があるかもしれません。
あなたが伝えておきたい人をリストアップしてみましょう。
ひとまずリストアップしてみてから、本当に伝える必要があるか、逆にその人に未婚シングルマザーになることを言わなかったらどうなるか、一人ずつ想像してみてください。
無理に全員に言う必要なんてないんです。
言わなかったら、自分が困ると思った人だけでも良いんです。
私は両親、妹、心を許せる親友、それから子供の父親には伝えました。
子供が4歳になった今は、シングルマザーであることはかなり気軽に言えるようになりましたが、未婚シングルマザーであることは、自分からはほとんど言ってません。
言う必要がないからです。
なので、あなたが未婚シングルマザーになることを伝える人は、子供が2~3歳になるまでの間に言っておいた方が良いと思う人だけで良いと思います。
ところで、私が未婚シングルマザーになることを伝えた人の中に職場の人はいませんでした。
正確に言えば、諸手続きに必要なため総務課の人には、伝えました。
ただし、未婚シングルマザーになることを伝えたわけではありません。
あくまでも、手続きに必要な事項について、必要なことのみはお伝えしました。
その時のコツとして、「今は事情があって、籍をいれていないんです」と言えば、常識ある人であればそれ以上は聞いてこないはずです。
結婚するときに、最近では籍を入れるのではなく、籍を抜いて新しく戸籍を作るので、「入籍」というのは正確な言葉ではないみたいですね。とはいえ、「結婚=入籍」が浸透していますので、細かいことは気にせず、ということで。
私は産休に入るまでの間、この言葉で乗りきりました。もちろん気づいた人もいるとは思いますが、それを気にしないでいられたのは、ラッキーだったかもしれませんね。
未婚シングルマザーになることを伝える人が決まったら、今度はどう伝えるか、ですね。
こればかりは、言う相手によって違うと思いますし、未婚シングルマザーになる理由によっても違うと思います。
ただひとつ言えることは、「未婚シングルマザーになることを決めた」と伝えてください。
そのままの言葉を使うというわけではなく、ポイントは「私は未婚シングルマザーになることを決意したんだ」ということを伝えることにあります。
言霊ってありますよね。
口に出して言った言葉には力があり、良い言葉は良い作用を、悪い言葉は悪い作用を起こします。
マイナスな気持ちが含まれた言い方をすると、相手に不安に思われてしまうだけでなく、未婚シングルマザーとなったことを後ろ向きにしか考えられず、前に進むことができません。
前向きな気持ちがわかる言葉は、相手に応援しようと思ってもらいやすく、自分自身の決意表明にもなり、前に進むこともできます。
未婚シングルマザーになることを伝えることは、あなた自身が未婚シングルマザーとして前向きに進むために必要なことですので、前向きな言葉を使ってくださいね。
・未婚シングルマザーになることを伝える相手は、言わないとあなたが困る人だけでよい。
・未婚シングルマザーになることを伝えるときは、前向きな言葉で!
未婚シングルマザーとして、「こだわりを捨てる覚悟」
最後は、「こだわりを捨てる覚悟」です。
人は他人と比べてしまうもの。
両親が揃っている家族と自分を比べて、不安になっていませんか?
例えば出産の時。
既婚マザーは、旦那さんが出産に立ち会ってくれることもありますが、未婚シングルマザーは子供の父親が立ち会ってくれる可能性は低いですよね。
それから出産後。
既婚マザーは、自分の家族・旦那の家族・友人などがひっきりなしにお見舞いに来てくれますが、それに比べると未婚シングルマザーは、お見舞いも閑散としていることでしょう。
役所に出生届を出しに行くときだって、保育園を探すのだって、基本的にはあなたが自分で決めて行動しなくてはなりません。悩みごとを半分にできる相手がいないんですから。
もっと言うと、誕生日やクリスマスなどのイベントもあなたと子供の2人きりとなることもあるでしょう。
そのうち、父の日問題も浮上します。
このように両親が揃っている家族と比較すると、どうしても劣等感を感じてしまいがちになります。
「育てる覚悟」の章でお伝えした、不安・リスクを書き出す時に、多かれ少なかれ両親が揃っている家族と自分を比べてしまって不安に感じたことがあったでしょう。
何をすれば良いのか考えても答えが出ず、保留になっていることもあると思います。
もし他の人と比べて不安に感じていることがあり、考えても解決できそうにないのであれば、それにこだわらずあきらることも、時には必要です。
だってどうやったって、両親が揃っている家族にはなれないんですから。
両親が揃っている家族だとこうだけど、私にはできない。
これはただ、家族とはこういうものだ、というあなたなりのこだわりがそういう風に考えさせているだけです。
家族はこうあるべきというこだわり。
母親はこうあるべきというこだわり。
こういうこだわりは、捨てる覚悟が必要です。
だって、あなたが知っている家族や母親とは違うんだから。
あなたなりの家族・母親の形を、作らなくてはなりません。
例えば私の場合、お宮参りやお食い初めなど、一人では大変そうな行事はやりませんでした。
その代わり、一人でも準備が簡単なハーフバースデーやクリスマスパーティーをちょっぴり贅沢しました。
こういうイベントをやるやらない、どうやってやるか、自分で決められるから、気は楽です。
買いだしに行ってくれる人がいなかったので、ネットスーパーはフル活用したし、Amazonさんにもかなりお世話になりました。
夜泣きで寝不足な日が続いて、家事が疎かになっても誰も文句を言いませんので、気は楽です。
家事は減りませんが。
ちなみに父の日というのは、保育園の配慮なのかやってません。
母の日も「感謝の日」という父でも母でも誰でも大丈夫なイベントにしてくれています。
いろいろな家族の形があることを象徴してますよね。
父親がいないと困ると思っていることも、実はなにかで代用したり、むしろ気楽だったりして、意外となんとかなることが多いです。
楽観的になりすぎるのも良くないですが、悲観的になって何もしないのでは、時が止まったままです。
悲観的になってもやるべきことはやって、自分と子供を信じていれば、なんとかなります。
あなたにないものを並べて動けなくなっているなら、そんなこだわりは捨てましょ。
あなたにあるものだけを並べてみれば、あなたなりの未来が見えてくるはずです。
ないものにこだわっても、なんにもならない。
そんなこだわりは捨ててしまいましょ。
まとめ
未婚のまま子供を産むことって、簡単に決めることなんてできないですよね。
いっぱい悩んで、いっぱい泣いて。
シングルマザーの悪いニュースを見ては落ち込み、ネットのコメントに傷ついたり。
そんな中、このブログの記事にたどり着いて、最後まで読んでくれたあなたは、その時点ですでにしっかりとした母親です。
だって、母親になりたいから最後まで読んでくれたんですよね?
なりたいと思っただけで、母親のスタート地点に立ってるんだと、私は思います。
ただ、こんな記事を書いておきながらなんですが、いまだに未婚シングルマザーであることに悩むことはあります。
でも不思議と娘を産んだこと、出会えたことを後悔したことはないんです。
矛盾してますよね。
つまり私もまだまだ未婚シングルマザーとしての覚悟が未熟ってことですね。
偉そうに語ってるけど、まだまだ発展途上です。
悩んで後ろ向きにしか考えられない日も、
過去の自分にムカつく日もあります。
この先どうなるかなんてわからないけど、
私を母親にしてくれた娘を大好きなことは、絶対に変わらない自信があります。
その自信をお守りにして、日々生きています。
あなたにとって、最良の未来が訪れますように
最後までお読みいただきありがとうございました。