未婚シングルマザーと離婚や死別によってシングルマザーになった人では、税金の計算方法が違うって知っていますか?
寡婦控除(かふこうじょ)という、所得が少ないシングルマザーを援助してくれる、ありがたい税金の優遇制度。
ただし、この寡婦控除、未婚シングルマザーは対象外になります。
なんて、知らずにいると損する可能性がありますよ!
実は住んでいる街によって、未婚シングルマザーでも寡婦控除が適用されることもあるんです。
税金ってよくわからないけど、損するのはなんかイヤだという未婚シングルマザーに読んでほしい。
あなたが住んでいるその街。
未婚シングルマザーに優しい街ですか?
寡婦控除ってそもそもなに?
まず寡婦控除を簡単に言うと、
「ひとり親となった女性の税金とかもろもろを優遇してあげましょう」
ということらしいです。
支払う税金が安くなると、
- 保育料
- 学童クラブの利用料
- 公営住宅の料金
自治体によりますが、これらが安くなります。
ちなみにシングルファーザーは「寡夫控除」。
こちらも読み方は「カフコウジョ」です。
ただこの寡婦控除、大きな落とし穴があるんです。
「ひとり親となった」というのがミソで、もともとひとり親の未婚のシングルマザーは除外されているんですよね~
正直意味わからんです。
さらに意味がわからないのが、未婚シングルマザーであっても、シングルマザーになるより前に結婚したことさえあれば適用されるんです。
たとえ子供の父親以外であったとしても、です。
つまり結婚したことがない、戸籍にバツがない未婚のシングルマザーだけが除外されるという変な制度。
昔は結婚せずに子供産む人なんてありえなかったのでしょう。
その昔に作られた制度なんで、こういう漏れが出てしまう・・・仕方がないと言えばそれまでですね。
ただそれを救うべく地方自治体が作ったのが「みなし寡婦控除」です。
私のような戸籍クリーンな未婚のシングルマザーも救ってあげましょうという制度です。
みなし寡婦控除を取り入れている自治体は?
残念ながら、このみなし寡婦控除を取り入れている自治体は限られています。
幸いなことに、自分が住んでいる地域はみなし寡婦控除を取り入れていました。
ちなみに東京のみですが、現在みなし寡婦控除を取り入れている自治体は調べられた限りでは以下のとおり。
港区・新宿区・中野区・品川区・千代田区・世田谷区・北区・足立区・豊島区・文京区・荒川区・台東区・葛飾区・墨田区
武蔵野市・八王子市・立川市・国立市・国分寺市・東久留米市・西東京市・瑞穂町・東村山市・福生市・青梅市
調べ切れていない部分もあると思いますので、詳細は最寄りの市役所に確認してくださいね。
寡婦控除で税金がどれくらい安くなる?
シングルマザーが年末調整や確定申告をする際に、「寡婦」であることを申告すると所得税や住民税が安くなる場合があります。
特に世帯収入が低い方は恩恵を受けられる可能性が高いです。
※もう一度言いますが、未婚シングルマザーは対象外です。
ざっくりですが、計算してみると・・・
月収16万(税込)、39歳以下女性、基礎控除、社会保険料控除のみで計算、保育料は私が住む自治体で計算
所得税 | 住民税 | 保育料を含めた年間の差額 | |
寡婦控除あり | 8100円/年 | 22800円/年 | 所得税:17800円
住民税:34800円 合計65800円 保育料:13200円 |
寡婦控除なし | 25900円/年 | 57600円/年 |
他の条件によって金額が変わってくると思いますが、結構な金額の差ですよね。
あくまでざっくり計算なので、参考程度にとどめてくださいね。
みなし寡婦控除だといくら安くなる?
寡婦控除のありなしでだいぶ差があることが分かったと思います。
では未婚シングルマザー(婚姻歴なし)はどうなるかと言うと・・・
何度も言いますが、所得税・住民税は残念ながら寡婦控除なしで計算されます(ノ◇≦。)
そこでみなし寡婦控除。
所得税・住民税は安くできないけど、保育料などは寡婦控除ありの場合と同じ金額で計算しますよ~
としてくれるわけです。
上の表でいうと、保育料年間13200円分だけが安くなります。
また自治体によってみなし寡婦控除の適用内容が違いますので、詳しくはお住いの自治体に確認してください。
でも勝手に適用してくれるわけじゃなく、未婚シングルマザーであることを申請する必要がありますのでご注意を!